米銃器店で強盗、男が逃走中 大統領宛てに声明も送付

米国の子どもたちの銃被害について年間約1300人が死亡しているとの調査結果が出た

2017.04.10 Mon posted at 14:18 JST

(CNN) 米中西部ウィスコンシン州ジェーンズビルの銃器店から多数の銃を奪ったとされる強盗がそのまま逃走し、警察が行方を追っていることが10日までに分かった。容疑者はトランプ米大統領に長文の声明書を送り付けていた。

地元警察の発表によると、ジョセフ・ジャクボウスキ容疑者(32)は今月4日、イリノイ州境に近いジェーンズビル市内の銃器店から高性能のけん銃やライフル銃を多数盗んで逃走した。

近くの路上で約30分後、同容疑者の車が炎上しているのが見つかった。放火の形跡があったという。

地元警察幹部は、9日の時点で連邦、州当局の捜査員を含む約150人が出動して捜索を続けていると述べた。

当局によると、容疑者は強盗事件と同じ日に、トランプ大統領にあてて161ページの声明書を発送していた。

ソーシャルメディアに投稿されていたという携帯電話の動画には、容疑者が郵便局から分厚い封筒を送ったとみられる様子が映っている。封筒には差出人として容疑者の名前と住所が書いてあった。

トランプ米大統領あての声明を投函する容疑者

ロック郡保安官事務所は声明書について、政府に対する不満や個人的な悩みがつづられていたとしている。

反宗教的な思想も読み取れたため、当局は教会や礼拝所のパトロールを強化している。州都マディソン近郊のルーテル教会では、6日に近くで容疑者に似た人物が目撃されたとして、9日の礼拝を中止した。この人物が本人だったかどうかは確認されていない。

声明書には武器を盗んで公務員や学校を襲うという計画も書かれていたことから、ジェーンズビル市内の学校は7日を臨時休校とした。

米連邦捜査局(FBI)は容疑者の逮捕につながる情報の提供者に1万ドル(約110万円)の報奨金を支払うと発表している。

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