原野で立ち往生、女性を5日ぶり保護 携帯と石とメモで救助要請

バンヘックさんが残したメモ

2017.03.24 Fri posted at 11:53 JST

(CNN) 「ガソリンがなくなって身動きできません」「携帯電話の電波が届く場所を探します」――。米アリゾナ州の原野に取り残された24歳の女性が、そんなメモ書きのおかげで5日ぶりに無事発見され、救助されていたことが24日までに分かった。州公衆安全局が明らかにした。

テキサス州在住のアンバー・バンヘックさん(24)が運転する車は12日、アリゾナ州を走行中にガソリンを使い果たして動けなくなった。

アリゾナ州公衆安全局に保安官事務所から連絡が入ったのは5日後の17日。グランドキャニオン付近で立ち往生している女性から、助けを求める電話があったという内容だった。

しかし当局が女性の居場所を突き止める前に電話は切れた。

それでも捜査員や救助隊は経験を頼りに女性がいると思われる場所を推定し、空から捜索を行った結果、女性の車と、石を並べて作った「HELP」の文字を発見した。

だが車内に人影はなく、代わりに「携帯電話の電波を求めて道路を東へたどり始めました」というメモ書きが残されていた。

グランド・キャニオン国立公園

ヘリコプターはその方向へ向かって空から捜索を続行。やがて、ヘリに向かって大きく手を振るバンヘックさんを発見した。

発見時のバンヘックさんは、持っていた食料が底を尽いて水もほぼ飲み干した状態で、その場で手当てを受けてヘリで近くの病院に搬送された。

今は順調に回復しているというバンヘックさん。フェイスブックで近況を報告し、「ヘリコプターに乗るという人生の夢はかなえられたみたい」と書き込んでいる。

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