海自護衛艦「いずも」、米印との合同演習に参加へ

護衛艦「いずも」が米印との合同演習に参加する

2017.03.14 Tue posted at 17:32 JST

(CNN) 日本の海上自衛隊が保有する最大級の艦船「いずも」が今夏、米軍やインド軍との大規模な合同演習に参加することになった。米国防総省当局者が13日、CNNに語った。

いずもは全長249メートルのヘリコプター搭載型護衛艦(DDH)で、敵の潜水艦から艦隊を守ることを主要任務とする。

合同演習「マラバール」への参加は、ロイター通信が最初に報じた。マラバールは米国とインドの海軍が西太平洋で定期的に実施してきた演習で、海上自衛隊は2007年に初めて参加した。中国の海洋進出をけん制する狙いがある。

日本は平和憲法により、自衛目的以外の戦力を持てないとされてきた。しかしこの演習にいずもが加わることは、対潜水艦作戦に日本が果たす役割の大きさを示しているとの指摘もある。

ベルリン自由大学で日本の安全保障を研究するコリー・ウォレス博士は、「潜水艦の数では中国が日本を上回っていても、敵の潜水艦を探知して攻撃する能力は技術、実戦の両面において日本の強みであり、中国の弱点でもある」と話す。

同博士によれば、日本には潜水艦を探知するための優れた哨戒艇や航空機、DDHがそろっている。冷戦時代には旧ソ連の潜水艦隊を北太平洋に封じ込めるのに一役買った実績もあるという。

ティラーソン国務長官は指名承認公聴会で中国に対する強硬姿勢を示していた

アジアではこのところ北朝鮮の核開発に加え、尖閣諸島周辺や南シナ海での中国の動きをめぐって緊張が高まっている。

米国のティラーソン国務長官は先月の指名承認公聴会で、南シナ海に人工島の建設を進める中国の動きをロシアのクリミア併合にたとえ、中国に対する強硬姿勢を主張した。

同長官は今週、日本と韓国、中国を歴訪する。

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