ロ大統領報道官、「悪者扱いされている」 米選挙介入を否定

ロシアのペスコフ大統領報道官

2017.03.13 Mon posted at 10:46 JST

(CNN) ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、同国が昨年の米大統領選に介入したとされる疑惑を改めて否定し、米国から「悪者扱い」されているとの懸念を表明した。CNNとのインタビューで語った。

インタビューでは、ロシア政府が米大統領選期間中にトランプ陣営と協力したり、連絡を取り合ったりしていたかという質問に対し、「答えは簡単、ノーだ」と明言。「この件でロシアが悪者扱いされることは、我々にとって大変奇異に感じられる」と述べた。

また「米国は巨大な国、ナンバーワンの国、世界最強の国で、政治的伝統も極めて安定している。その米国に他国がたやすく介入したり、選挙手続きに影響を与えたりすることなど、不可能というほかない」と力説した。

さらに「我が国は他国からの内政干渉を決して許さないが、他国に対しても同じ姿勢を取っている」と強調した。

ロシアのキスリャク駐米大使

米情報当局によるとロシアが米大統領選の操作を図った可能性は高いされるが、ペスコフ氏は「信頼性のある証拠を見たことがない」と反論した。米情報当局の情報筋が「大物スパイ」とみなすキスリャク駐米大使についても、両国のほかの大使たちと同様に自身の任務を果たしてきただけだと述べた。

ペスコフ氏によると、プーチン・ロシア大統領はトランプ氏を実際的な人物として評価する一方、多少の懸念も示しているという。

ペスコフ氏自身もまた、米ロ関係はこのところ停滞し、将来の見通しもうまく立たないと指摘。「両国は地球上のあらゆる問題を互いのせいだと非難し合うことによって、可能性を失っている」と主張した。

ロシア報道官、米選挙介入疑惑を否定

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