ホワイトハウスの敷地に男が侵入、玄関付近で拘束

ホワイトハウスの敷地内に男が侵入し、拘束された

2017.03.12 Sun posted at 13:28 JST

(CNN) 米ワシントンのホワイトハウス敷地内に10日深夜、バックパックを持った男が侵入し、中央南側の玄関付近で大統領警護隊(シークレットサービス)に見つかって拘束された。トランプ大統領は当時、ホワイトハウス内にいたが無事だった。

拘束されたのはカリフォルニア州出身の男(26)。警察が11日に発表したところによると、現場で隊員らに「大統領の友人だ。会う約束をしている」などと話し、どうやって侵入したのかという質問には「柵を飛び越えた」と答えた。

男の上着のポケットなどから催涙スプレー2本が見つかった。バックパックには米国のパスポート、ノートパソコン、トランプ大統領の著書や、大統領にあてた書簡が入っていた。

書簡には、ロシアのハッキング疑惑をめぐる関連情報を握っているなどと書かれていた。尾行されたり電話やメールを何者かに傍受されたりしていると話し、精神病呼ばわりされたとも訴えていた。

男は不法侵入の罪で起訴され、11日午後に連邦裁判所へ出廷した。13日に罪状認否が予定されている。

ホワイトハウスの防犯カメラには、男が隣接する財務省の敷地から柵を乗り越える場面などが映っていた。

ホワイトハウスでの侵入事件は以前も発生していた

トランプ大統領は翌日、閣僚らとの昼食会で隊員らの対応を称賛した。

男に犯罪歴はないとされる。カリフォルニア州在住の弟(19)によると、男は州立大学を出て電気工事会社に勤めていたが、解雇されてからは車上生活を送り、悩んでいる様子だったという。

ホワイトハウスでの侵入騒ぎはトランプ大統領の就任以来初めてだが、過去には何度も起きている。2014年には、刃物を持った男が建物の内部まで入り込む事件があった。

ホワイトハウスに男が侵入

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。