リオデジャネイロ(CNN) ブラジルの地方都市リンスの男性市長が、13年の交際を経て、男性パートナーと結婚式を挙げたことが8日までに分かった。
挙式したのはエドガー・デ・ソウザ市長と実業家のアレクサンドロ・ルチアーノ・トリンダージさん。先の週末、友人や家族など300人の列席者に囲まれて結婚の誓いを交わした。
ソウザ市長は「ブラジルで初めて、市長が自ら同性婚の主役になった」と笑顔で語り、「同性婚を公表することで、ほかの人たちを勇気づけて自分の権利を行使するよう促したい」と話す。
同性婚を中傷するメールも何通か届いたが、ソーシャルメディアに寄せられたメッセージは大部分が好意的だったという。
ブラジルでは2013年、国家司法評議会が同性カップルの権利を認め、全土で同性婚が合法化された。それからの3年で1万4000組以上の同性カップルが結婚している。
中南米ではアルゼンチン、ウルグアイ、メキシコ市でも同性婚が合法化された。
地元議会の議員を3期務めたソウザ氏は、2012年にブラジルで初めて同性愛者であることを公にして市長選に出馬。「対立候補からは、市役所がゲイナイトクラブになると言われ、私とパートナーを中傷するポスターを張られた」と振り返る。
「しかしそれが反感を買った。リンス市民は同性愛者嫌悪の攻撃を拒み、私の支持率は10%上昇した」。ソウザ市長は昨年の市長選で再選を果たしている。