(CNN) ロシアのペスコフ大統領報道官は7日までに、CNNとのインタビューに答え、同国が米大統領選に介入したなどとされる疑惑を改めて否定し、「ワシントンと米メディアのヒステリー」を批判した。
ペスコフ氏は、米国側でだれかが「我が国は他国に内政干渉を許し、選挙制度に影響を及ぼされるほど弱体なのか」と自問してもいい頃だと主張。介入疑惑を「考えられない」と一蹴(いっしゅう)し、「我々は冷静にならなければいけない。正気に返ろうではないか」と呼び掛けた。
米国ではトランプ大統領の就任前に側近らがロシア当局者と接触したとの疑惑を中心に、新政権とロシアのつながりをめぐる議論が大きな波紋を呼んできた。
オバマ前政権は昨年末、ロシアが米大統領選に介入したとして、ロシア外交官35人の国外退去処分などを含む制裁を科した。
しかしペスコフ氏は「我々に介入の意図は全くない」と強調。「ただひとつ言えるのは、米国の世論と米当局、米メディアのヒステリーが米ロ関係の将来に多大な悪影響を及ぼしているということだ」と述べた。
同氏はまた、「我々が望むのは予測可能なパートナーだ」「対話に適した環境がないのは非常に残念なこと」と語り、「ロシアを有害な国に仕立て上げようとするのは感情的な過激主義だ」と批判した。
一方で関係改善の可能性はあるとも語り、「1日、1カ月、あるいは1年の単位でなく、中国の友人たちのように何十年、何百年単位で考えよう」と述べた。
ロシア大統領報道官にインタビュー