サッカーファンの97%、FIFAの不正再発を懸念

サッカーファンの97%がFIFAの不正再発を懸念していることがわかった

2017.03.05 Sun posted at 17:28 JST

(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は昨年2月に指導部を刷新し、汚職体質などからの脱却を図っているが、組織内での不正再発を危惧するサッカーファンが最大で97%に達していることが最新調査結果で5日までにわかった。

調査は、サッカのソーシャルメディア「フォルツァ・フットボール」と汚職監視の国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」が世界50カ国・地域の2万5000人を対象に共同実施した。

調査結果によると、新たに就任したジャンニ・インファンティノ会長の下でFIFAは一般社会の信頼を取り戻したとしたのは26%だった。

また、2018年のワールドカップ(W杯)本大会のロシア開催については43%が支持せず、逆の回答は39%だった。フォルツァ・フットボールの最高経営責任者(CEO)は、ロシアのサッカー界の大きな問題の1つは性的少数派の権利無視と人種差別と指摘。「そういう国でW杯を開くことはファンの軽視にもつながるとの懸念が大会主催国としての資格はないとする比率の高さにつながっている」と説いた。

FIFAのジャンニ・インファンティノ会長

さらに、22年のW杯カタール大会を加え、FIFAの汚職疑惑が深まる中で開催国が決定されたことも影響していると述べた。

FIFAはブラッター前会長時代、W杯の利権や招致活動などに関連する前例のない大規模な腐敗疑惑に襲われ、理事などを含む多数が逮捕される結果となっていた。

同CEOは、ブラッター体制の維持を長期にわたって許していた組織構造がそのまま残っていることが大きな問題と指摘した。

FIFAは今回の調査を受けてCNNに声明を寄せ、評価の回復には広範な組織改革が要することは理解していると述べた。

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