女性の報酬、男性より「低い必要」 欧州議会で議員発言

ヤヌシュ・コルビン・ミッケ議員

2017.03.04 Sat posted at 17:08 JST

(CNN) 欧州連合(EU)の欧州議会は4日までに、男女別の給料格差に関する審議で女性を侮辱するヘイトスピーチ(差別扇動表現)を行った疑いがあるとしてポーランドの議員への調査を開始した。

この議員は、欧州議会では無党派のヤヌシュ・コルビン・ミッケ氏。2015年には右翼政党「共和国再生連合:自由と希望」を結党した経歴も持つ。

同氏は欧州議会の討議で「女性は男性と比べて弱くて小さく、知性も乏しいため、より少額の報酬でなければならない」と述べたという。コルビン・ミッケ氏は欧州議会で14年にも、女性の投票権を否定し、レイプをそそのかす言動をしたため調査対象になったことがある。

同氏の今回の発言に対しスペイン社会労働党出身の女性議員が強く反発。「私はあなたみたいな男性から欧州の全ての女性を守るためにここにいる」と切り返した。また、欧州議会の左派系政党の指導者はツイッター上で、同議会のタイヤーニ議長に対し恥ずべき言動を行ったとしてコルビン・ミッケ氏の処分を求めた。

スペイン社会労働党出身のイラチ・ガルシア・ペレス議員が猛反論

欧州議会の2日の声明によると、同議長は議会の運営規定に従い調査を開始した。処罰が科される場合、罰金や暫定的な議員活動の停止などが含まれる。この規定は、議員の行動は相互の尊重に基づき、議会討論では中傷、人種差別や外国人排斥の言動や振る舞いをしてはならないと定めているという。

CNNはコルビン・ミッケ氏に接触を試みたが、調査開始に関するコメントは得られなかった。

女性の報酬、男性より「低い必要」 議員発言に別の議員が猛反発

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