81歳女性が新アプリ開発、高齢者にも楽しいゲームを

若宮さんが開発したひな祭りを題材にしたゲーム「Hinadan」=IOS APP Store/Hinadan

2017.03.03 Fri posted at 13:46 JST

香港(CNNMoney) おしゃべり好きな81歳の女性が、高齢者にもスマートフォンに興味を持ってほしいとの思いから、初めてのアプリを約半年かけて開発した。

若宮正子さん(81)は、自分たちの年代向けの楽しいアプリが少ないことに不満を持っていた。ゲームで若者と対戦すると、指の動きがスピードに付いていけないので簡単に負けてしまう、と若宮さん。高齢者向けのゲームを開発してほしいと何人かに頼んでみたが、誰も関心を示さなかった。

そこで自らアプリを開発することにしたという。

銀行を退職した若宮さんがコンピューターを使い始めたのは60歳の時。母の介護であまり外出できず、友人たちとも交流できない日が続いていた。

当時はまだコンピューターが使いにくかった時代。設定を済ませ、インターネットに接続するまでに約3カ月かかったが、やがてネットを通じて同年代の友人ができ、白髪の男性ともたくさんおしゃべりをしたと笑う。

新たなアプリのアイデアがたくさんあると語る若宮さん=本人提供

若宮さんが開発したiPhone向けのアプリ「Hinadan」はひな祭りを題材にしたゲームで、ユーザーがひな人形の正しい置き場所を探してひな壇に配置する。

市販のPC解説本は退屈すぎるという理由で、独自の解説本まで執筆した若宮さん。プロでなくても、遊び心があれば教材は作成できると指摘する。

今はコンピューター講座を受け持ち、定期的にブログも執筆する。次のアプリについてもアイデアはたくさんあるといい、新しいアプリを開発したいと話している。

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