(CNN) オーストラリア連邦警察は2日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による長距離誘導ミサイルなどの最先端兵器の保持を支援した疑いで豪州国籍の42歳の男を逮捕、訴追したとする声明を発表した。
同ミサイルの研究や開発に当たっていた他、ISISの制圧地域に飛来するイラク、シリア両国軍の兵器を探知するレーザー使用の警報装置も計画していたという。
容疑者の職業など身元の詳細は伝えられていない。
声明によると、男は豪州東部ニューサウスウェールズ州の地方部にあるヤング町で拘束された。ISIS幇助(ほうじょ)関連の罪名3件で訴追され、有罪が確定した場合、最高で終身刑を下される可能性がある。
ターンブル豪州首相は複数の同国人が過去にISIS支援のための行動に走ったり資金援助に加担したため逮捕されている事実に注意を呼び掛けた。ただ、今回の摘発に伴い、同国内でのテロ謀議はなかったとも記者団に述べた。
豪州連邦警察の対テロ捜査班の幹部は声明で、男の逮捕は18カ月以上に及んだ捜査の成果と述べた。
同国内では昨年のクリスマス当日のテロ攻撃計画が主要都市メルボルンで摘発される事件も起きていた。同市中心部周辺の複数の場所に即席の爆発物を仕掛け、起爆させることを狙っていたもので、6人が拘束されていた。