ユダヤ人墓地、墓石100基超が倒されるなどの被害 米

ユダヤ人墓地で、100基以上の墓石が倒されたり、傷付けられたりしていた

2017.02.22 Wed posted at 12:08 JST

(CNN) 米中西部ミズーリ州セントルイス郊外のユダヤ人墓地で、100基以上の墓石が何者かに倒されたり、傷付けられたりしていたことが22日までに分かった。地元警察が発表した。

被害があったのは、1800年代末に開設された歴史ある墓地。現場では21日、作業員らがクレーン車を使って墓石を立て直し、破損状況を記録した。

墓地には囲いと門があり、19日夕方から20日朝までの間は閉鎖されていた。警察は20日午前8時半ごろに通報を受けて出動したという。

捜査当局は防犯カメラの映像を調べるなどして犯人の割り出しを急いでいる。地元テレビ局によると、憎悪犯罪とみなされるかどうかは明らかでない。

墓地側は倒れた墓石に彫られている名前を調べ、22日午前までに公表するとしている。

グレイテンズ知事はフェイスブックに投稿した声明で「反ユダヤ的な破壊行為」との見方を示し、「ひきょうで卑劣」な犯行だと非難した。

トランプ大統領は演説で「憎悪と偏見、悪意を根絶しなければならない」と述べた

20日午前には全米11カ所のユダヤ教施設「ユダヤ・コミュニティー・センター(JCC)」に爆破予告の電話があり、ユダヤ人社会で緊張が高まった矢先のことだった。

北米JCC連盟によると、脅迫を受けたどの施設でも爆弾は発見されず、けが人も出ていない。年明けから同日までに、米国とカナダで合わせて54のユダヤ教施設に計69件の脅迫があったという。

トランプ米大統領は反ユダヤ的行為への非難が不十分との批判を受けてきたが、21日の演説で一連の脅迫に言及し、「憎悪と偏見、悪意を根絶しなければならない」と述べた。

ユダヤ人墓地で墓石倒される 米

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