ニューヨーク(CNNMoney) 米宇宙開発企業スペースXは19日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給船を積んだロケット「ファルコン9」を米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。
ファルコン9は2016年9月、同州ケープカナベラルの発射台で爆発する事故を起こしていた。スペースXがフロリダ州でロケットを打ち上げるのはこの時以来。
また、今回の打ち上げでは米航空宇宙局(NASA)が2011年7月にスペースシャトルを引退させて以来初めて、ケネディ宇宙センターの第39発射施設が使われた。この発射施設は、月を目指したかつてのアポロ計画にも使われていた。
19日の打ち上げは当初の予定より24時間ずれ込んだものの、ファルコン9に搭載された宇宙船「ドラゴン」は無事切り離されてISSへ向かい、ファルコン9の1段目は地球に帰還した。
スペースXは宇宙船打ち上げのコストを削減する目的で、ロケット再利用技術の完成を目指している。
NASAによると、ドラゴンには約2.2トンあまりの物資や実験機材が積まれている。2日間かけてISSに到達する予定で、ISSの乗員がロボットアームでドラゴンを回収する。
ISSには現在、米国とロシア、フランスの宇宙飛行士計6人が滞在中。積み荷を降ろしたドラゴンは、ごみなどを乗せて地球へ送り返され、3月21日にカリフォルニア州沖の太平洋に着水する予定。