漂着したクジラの死骸、穴を開けて破裂防止 NZ

海岸に横たわるゴンドウクジラ=2月11日

2017.02.14 Tue posted at 13:47 JST

(CNN) ニュージーランド南島の海岸にゴンドウクジラ数百頭が打ち上げられた問題で、同国自然保護省が死骸に穴を開けて破裂を防ぐ作業を進めている。湾内には13日現在もまだクジラがいるといい、同省はこれ以上漂着しないよう、沿岸からの警戒を続ける方針。

自然保護省の広報によると、死骸は暑さで膨張して破裂する可能性があることから、地元住民が製作した装置を使って内部にたまったガスを放出させる作業を行っている。

クジラは南島のゴールデン湾に面したフェアウェル岬の海岸に打ち上げられ、9日から12日にかけて約400頭が死んだ。この一帯は自然保護区に指定され、一般の立ち入りは禁止されている。同省は掘削機を使って死骸を別の場所へ移動させる予定。打ち上げられたクジラの数はニュージーランド史上3番目の多さだった。

これまでに約400頭が死んだという

自然保護省の広報は13日、「ゴールデン湾の沿岸付近にはまだクジラがいて、夜の間に漂着する恐れもある」と述べ、14日も警戒を続けると説明した。

広報によると、フェアウェル岬周辺は水深が浅いことからクジラが脱出できなくなりやすいという。

海岸に集団で乗り上げる理由については「仲間の病気が原因になることもある。クジラは社会的絆が強いので、1頭にトラブルが生じると仲間も続いてしまうことがある」と話している。

クジラが大量漂着 NZ

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