クジラ400頭海岸に乗り上げ、250頭死ぬ NZ

大量のクジラが海岸に乗り上げた

2017.02.12 Sun posted at 15:04 JST

(CNN) ニュージーランドの自然保護省は12日までに、同国南島ゴールデン湾の海岸でゴンドウクジラ約400頭が打ち上げられているのが見つかり、少なくとも250頭が死んだと報告した。同国でこれまで確認されたクジラの大量漂着としては3番目の規模としている。

同省の声明によると、クジラが発見されたのは同湾のフェアウェル岬。9日深夜に同省職員が最初に見付けていたという。

救助作業は10日朝から本格化し、100頭以上を海面に浮かばせた後、約50頭は沖合に戻っていた。ただ、助け出した80~90頭が5時間後に同じ場所に再び乗り上げたという。

ボランティアが集まり、クジラを海に戻す取り組みも行われた

同省の地域監視員によると、救助作業には300~400人の地元住民も加わり、クジラの体温を低くさせる処置などを施した。同岬ではくじらの漂着は珍しくなく、住民も海面に浮上させる方法などの訓練を受けているという。

ただ、クジラの乗り上げは11月から3月の間が多く、大半は1、2頭としている。今回は異例の多さとしている。

同国での過去の事例を見ると、最大だったのは1918年にチャタム諸島で記録された1000頭。2番目は85年にオークランドで起きた450頭だった。

クジラが大量漂着 NZ

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