仏警察、テロ計画容疑で男女4人を逮捕 ISISに触発か

クラピエなどフランス南部の都市で男女4人がテロ計画容疑で逮捕された

2017.02.11 Sat posted at 14:09 JST

(CNN) フランスのルルー内相は仏警察が10日、南仏モンペリエなどで男女4人を逮捕し、テロ計画を未然に防いだと発表した。捜査筋によれば、逮捕の際、容疑者らはパリやブッリュセルで起きた過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の指示による襲撃事件で使われたのと同じ強力な爆発物の製造に着手したところで、ISISに触発されていたとみられるという。

ルルー内相の声明によると、仏警察は16歳の少女1人と男3人をモンペリエやその近郊クラピエ、マルセイヤンで逮捕。これにより、警察は「フランスでの差し迫ったテロの脅威を未然に防いだ」としている。

情報筋によると、少女は携帯電話の動画でISISに忠誠を誓っていた。捜査状況に詳しい筋によると、逮捕された4人はいずれもフランス国籍だという。

ルルー内相によると、部分的に組み立てられた即席爆発装置も捜査の過程で発見された。情報筋によれば、逮捕された際、容疑者らはパリやブリュッセルでのテロで使われた爆薬、TATP(過酸化アセトン)の製造に着手したところだったという。

捜査筋によると、クラピエで逮捕されたのは21歳の男で、同国での自爆攻撃を計画していた疑いがある。2015年11月にはシリアへ渡航しようとした経歴もあるという。

パリ検察の対テロ部門は、モンペリエの司法警察や国家警察部隊とともに2週間前から捜査を進めていた。

フランスでは1週間前、首都パリのルーブル美術館の近くで、刃物を振り回した男が兵士に射殺される事件が起きていた。この男(29)はエジプト国籍でアラブ首長国連邦(UAE)在住。男が刃物を振り回しながら「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたとの警察の指摘を受け、仏当局はテロ事件として捜査を開始していた。

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