米大統領顧問がイバンカ・ブランドを宣伝 倫理法規違反か

トランプ氏の娘イバンカさんのブランドを大統領顧問のコンウェイ氏がテレビで宣伝

2017.02.10 Fri posted at 18:07 JST

ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領の顧問を務めるケリーアン・コンウェイ氏が9日、テレビ番組で大統領の娘イバンカさんのファッションブランドを宣伝して物議を醸している。

9日朝、コンウェイ顧問はホワイトハウスからフォックス・ニュースに出演。イバンカさんを「非常に成功したビジネスウーマン」と持ち上げるとともにこう述べた。

「イバンカの製品を買いに行ってください。すばらしい製品ラインだから。私もいくつか持っています。いっそのことここで無料のCMを流しましょう。皆さん、今日買いに行ってください。ネットにもありますよ」

米連邦法では、公務員は「いかなる製品やサービス、事業、友人や親族などの個人的な利益のために」自分の地位を利用してはならないと定められている。

政治倫理問題に詳しい弁護士や議員、行政を監視する非政府組織の関係者らからは、コンウェイ氏の発言に対する調査を求める声や、発言は倫理法規に違反するとはっきり指摘する声が出ている。

大統領顧問のコンウェイ氏。問題の発言は倫理法規に違反するとの声も

民主党のイライジャ・カミングズ下院議員と共和党のジェーソン・チャフェッツ下院監視・政府改革委員会委員長は政府倫理局に対し、コンウェイ氏が停職や降格、免職といった厳しい懲戒処分に相当するかどうか判断を求める書簡を提出した。

コンウェイ顧問は9日夕にもフォックス・ニュースに出演。非難が集まっている点について尋ねられると「それについてコメントするつもりはない」とし、大統領は「私を100%支持している」と述べた。

ホワイトハウスのスパイサー報道官はコンウェイ顧問がこの件について「忠告を受けた」と明らかにした。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。