米司法長官にセッションズ氏を承認、早くからトランプ氏支持

司法長官への就任が決まったセッションズ氏

2017.02.09 Thu posted at 14:07 JST

ワシントン(CNN) 米上院は8日、ジェフ・セッションズ上院議員を司法長官とする人事案を賛成52対反対47で承認した。

セッションズ氏はトランプ大統領と最も親しい助言役の1人であるほか、上院ではいち早くトランプ氏支持を打ち出した人物。8日いっぱいで上院議員を辞任し、翌9日朝に司法長官に就任するという。

セッションズ氏は承認後、記者団に、「特別な夜だった。同僚議員たちの友情に感謝する。私に票を投じられないと感じた多くの人を含めてだ」と語った。

司法長官人事をめぐっては、セッションズ氏が人種差別主義者ではないかとの見方もあり、民主党から激しい反発が出た。

民主党のエリザベス・ウォーレン議員は7日夕の審議で、1986年にマーティン・ルーサー・キング牧師の妻が書いた書簡を読み上げた。

書簡はセッションズ氏が連邦判事にふさわしくないと主張する内容で、「連邦検事としての権力を用いて、国民の自由な投票権の行使をためらわせようとしたいかなる人物も、わが国の裁判所に登用されるべきではない」とつづられていた。

これに対し、共和党のマコネル上院院内総務はウォーレン議員の行為が上院の規則に違反したと非難。手続きに関する投票が行われ、ウォーレン議員は発言を禁止された。

マコネル院内総務は投票の直前に発言し、「彼は人好きのする男だし、あれほど謙虚で思慮深い人間はまずいない。彼は真の南部の紳士だ」とセッションズ氏を援護射撃した。

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