アフガン首都で自爆テロ 20人死亡、35人負傷

自爆攻撃のあった裁判所の近くで警備に立つ治安要員

2017.02.08 Wed posted at 09:24 JST

アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで7日、裁判所職員らを狙った自爆テロがあり、警察などによると少なくとも20人が死亡、35人が負傷した。

カブールの警察によると、現地時間の午後3時45分ごろ、裁判所近くの駐車場で何者かが自爆した。裁判所の職員が仕事を終えて帰宅する時間を狙ったと見られる。

これまでのところ、犯行声明は出されていない。

裁判所の建物の反対側から出るところだったという目撃者は、爆発によって地面が揺れるのを感じたと話している。

付近には集合住宅があり、大勢の人が帰宅する途中だったという。現場には間もなく何台もの救急車や消防車が到着した。

アブドラ行政長官はツイッターで、テロ事件の犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。北大西洋条約機構(NATO)も攻撃を非難する声明を発表した。

カブールでは1月10日にも議会議事堂近くで自爆テロが相次ぎ、少なくとも36人が死亡、数十人が負傷していた。この事件では反政府武装勢力のタリバーンが犯行を認める声明を出していた。

アフガニスタンでは治安部隊と国際駐留部隊がタリバーンなどの武装勢力と戦闘を続けており、治安状況への懸念が強まっている。

国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)が6日に発表した報告書によれば、2016年の1年間で紛争に関連して死傷した民間人は1万1000人を超え、2009年に統計を取り始めて以来、最悪となった。

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