大統領報道官の会見時間、トランプ政権で短縮?

トランプ政権のスパイサー報道官。会見時間は?

2017.02.07 Tue posted at 16:54 JST

(CNN) 米ホワイトハウスの担当記者らの間で、トランプ政権が発足してから大統領報道官の会見時間が短くなったとの声が上がっている。歴代の報道官と比べて実際はどうなのか、CNNが検証した。

新政権のスパイサー報道官は2日、記者団との会見を25分で切り上げた。3日の会見は30分、先月25日は28分だった。

スパイサー氏の会見で40分を超えた例は、今のところ3回だけ。大統領就任式に集まった聴衆の人数をめぐってメディアと対立した時を含め、2回は1時間を超えるくらいの長さだった。

オバマ前政権時代は会見時間が年々長くなっていただけに、スパイサー氏のやり方に「30分は短い」と不満を漏らす記者もいる。

そこでCNNは2001年までさかのぼり、歴代の大統領報道官が単独で臨んだ計1700回近くの会見を全て調べた。その結果、オバマ政権時代の会見は確かに平均約1時間続いていたが、その前のブッシュ政権では平均32分ににとどまっていたことが分かった。

2012年のオバマ政権以降、会見時間は増えていき、ブッシュ政権時の2倍の水準に達した

ブッシュ政権では初代の報道官を務めたフライシャー氏の会見が一番長く、平均37分。最も短かったのは最後のペリーノ氏で、平均わずか21分だった。

ところがオバマ政権では、最も短いギブズ氏でもフライシャー氏を上回る平均49分。2代目のカーニー氏は同51分、最後のアーネスト氏は同1時間10分近くに達していた。

トランプ政権の会見は前任者と比べるとかなり短くなってはいるが、ブッシュ政権の時代に戻ったとみることもできそうだ。

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