樹皮状のいぼに覆われる病気、10歳少女を治療へ バングラ

サハナ・カトゥンさんと父親のムハンマド・シャージャハンさん

2017.02.02 Thu posted at 13:21 JST

(CNN) バングラデシュで10歳の少女が樹木の枝のようないぼが生えてくる珍しい皮膚病にかかり、大学病院でこのほど少女の治療が始まった。

患者はサハナ・カトゥンさん。1月29日にダッカ医科大学病院に入院した。

形成外科の担当医によれば、「あごと鼻と片方の耳に樹皮のようないぼができている」という。

最初に症状が出たのは8年前。顔にできた発疹に父親が気づいたという。だが大きないぼが生えてきたのは昨年以降だ。

サハナさんの病気は症状から「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」と見られている。これは遺伝性の珍しい病気で、世界でも数件しか報告がない。この病気に罹患した人は皮膚がんになりやすいとも言われている。

樹木状のいぼができる症状は、免疫システムの異常にヒトパピローマウイルス(HPV)感染が重なって引き起こされるという。

病院で治療が進められている

サハナさんは6歳の時に母を失っており、作業員の父と一緒に暮らしている。

担当医は「家族の厳しい経済状況にかんがみ、すべての治療費や個人的な費用は病院が負担する」と述べた。

病院は早ければ来週にもいぼの除去手術を行う計画だ。サハナさんの症状はそれほど重くないことから、1回の手術で顔をきれいにできると担当医は見ている。

手や足に樹木状のいぼが大量に発生し、同じ病院で除去手術を受けている人がいる。アブル・バジャンダルさん(27)だ。

バジャンダルさんは昨年2月から19回にわたる手術を受けてきた。退院までにさらにあと数回の手術が予定されている。仕上げの手術はさらに見た目を美しくすることが目的だという。

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