AI、ポーカーのプロ4人に完勝 2億円相当のチップ獲得

AIがポーカーのプロ4人に大勝=カーネギーメロン大

2017.02.01 Wed posted at 16:41 JST

ワシントン(CNNMoney) 米ペンシルベニア州ピッツバーグのカジノで、ポーカーのプロ4人が人工知能(AI)と対戦して完敗に終わったことが1日までにわかった。

同州カーネギーメロン大学のトゥオマス・サンドホルム教授と博士課程の学生、ノーム・ブラウンさんが開発したAI「リブラトゥス」は、4人のプロを次々に破り、総額176万6250ドル(約2億円)相当のチップを獲得した。

カーネギーメロン大学は2年前にもプロを招いて同様の対戦を企画した。この時はプロ側が73万2713ドル分のチップを獲得して勝利を収めていた。

今回の対戦には、前回のメンバーのうち2人が再び参加した。プロの1人は「途中では勝てそうだと思ったが完敗だった」と話した。他のメンバーも「これまでの人生で一番苦しい経験だった」「こんなに大差で負けて意気消沈している」と、ショックを隠せない表情だった。

ただし、メンバーは負けた分をAIに支払う代わりに、対戦の謝礼として4人で計20万ドルを受け取った。

この結果にはサンドホルム教授も驚いた様子で、「勝てる可能性もあると思っていたが、確信はなかった」と述べた。

同教授によれば、アルゴリズムを改良した結果、チップのかけ方やゲームから降りるタイミング、はったりをかけるべきかどうかなどを予測する能力が向上した。

このアルゴリズムは交渉や競売の場面にも活用できる可能性があり、同教授は実用化を目指すつもりだという。

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