イランがミサイル発射実験、トランプ政権発足後で初

イランが中距離弾道ミサイルの発射実験を実施

2017.01.31 Tue posted at 17:12 JST

(CNN) 中東のイランがこのほど、中距離弾道ミサイルの発射実験を実施した。米国防当局者がCNNに明らかにした。米国でトランプ政権が発足してから同国のミサイル実験が確認されたのは初めて。

同当局者によると29日に行われた実験は失敗に終わり、米国や周辺の同盟国が脅威にさらされることはなかった。

国連の米政府代表部はこの実験について、安全保障理事会の非公開会合で協議するよう求めたとしている。

米ホワイトハウスのスパイサー報道官は30日の記者会見で実験が実施されたことを確認したが、米政権としての具体的な対応には言及せず、詳細を調査していると述べるにとどまった。

米上院外交委員長で対イラン強硬派のコーカー議員は、ミサイル発射実験を国際協定違反と非難。「イランにはこれ以上、国際社会の平和と安全を脅かす敵対行為を許すべきではない」との声明を発表した。

イランと敵対するイスラエルのダノン国連大使も「国際社会は見て見ぬふりをしてはならない」と主張した。

イランは2015年、欧米など主要6カ国との間で核合意を結んだ。合意履行に向けて採択された安保理決議には、核搭載可能な弾道ミサイル関連の活動を認めないとの条項も盛り込まれていた。トランプ大統領はこの合意に批判的な立場を示し、見直しを主張してきた。

トランプ大統領が先週、イランなど7カ国からの渡航者の入国を一時的に禁止する大統領令に署名したことに対し、イラン外務省は「あからさまな侮辱だ」と強い反発を示している。

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