イエメンの対テロ作戦で米兵死亡、トランプ政権初の戦死者

イエメンの対テロ作戦に従事していった米兵が死亡した

2017.01.30 Mon posted at 13:08 JST

(CNN) 米軍が中東イエメンの過激派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」を攻撃した作戦で米兵1人が死亡、6人が負傷した。米中央軍は29日、トランプ政権下で初の戦死者が出たと発表した。

トランプ大統領の声明によると、作戦ではAQAPのメンバー約14人が死亡したとみられ、テロ阻止に役立つ重要情報も押収された。

トランプ氏は声明で、「邪悪なイスラム過激派テロとの戦いで英雄的な兵士の命が失われた」との知らせを受け、国民が悲しんでいると述べた。

作戦はトランプ氏が指示した。米軍当局者がCNNに語ったところによると、特定の人物を標的にした作戦ではなく、情報収集が目的だった。民間人の犠牲者は報告されなかった。

イエメンの情報筋によれば、アルカイダ側の死者の中には幹部3人が含まれていた。米当局者もこの情報を確認した。

米中央軍は、作戦を援護していた米軍機が着陸に失敗し、兵士3人が負傷したと述べた。米国防当局者によると、機体は新型輸送機V22(オスプレイ)で、飛行できない状態になったため現場で破壊処理されたという。

イエメン当局者によると、作戦は北部ベイダのガイファ地区で実施された。

同国ではイスラム教シーア派の反政府武装組織「フーシ」とハディ暫定大統領派の間で内戦が続き、これに乗じてAQAPが勢力を伸ばしている。

イエメンで米兵死亡

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