ガンビア新大統領が帰国、前任者の亡命受け

新大統領としてガンビアに帰国したアダマ・バロウ氏

2017.01.27 Fri posted at 16:27 JST

(CNN) 西アフリカのガンビアで、退陣を拒否していた前大統領が国外へ亡命したのを受け、選挙で勝利したバロウ新大統領が26日、隣国セネガルから帰国した。地元のジャーナリストによれば、空港では多くの市民が大統領を出迎えたという。

バロウ大統領は12月の選挙で現職のジャメ前大統領に勝利したが、ジャメ氏は外国からの干渉などを理由に選挙結果を受け入れず、大統領の座に居座って政権移譲を拒否していた。

だが国連安保理やアフリカ連合(AU)、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は選挙で選ばれた正統な後継者としてバロウ氏を支持した。

新大統領に就任するはずだったバロウ氏は1月19日、セネガルで就任宣誓を行った。ECOWASは同日、ガンビアに派兵してジャメ氏に揺さぶりをかけた。

21日になってジャメ氏はようやく退陣を受け入れ、赤道ギニアへと出国した。

昨年12月に行われた大統領選で、バロウ氏は45%を上回る得票率で勝利した

バロウ氏は不動産開発業者で、1965年のガンビア独立以降、3人目の大統領となる。

26日の就任式で、新大統領は「法による統治と(社会の)基礎である自由を尊重する」と誓い、「有意義な民主改革」を行うと公約した。

ジャメ前大統領は1994年の軍事クーデターで政権を掌握、12月の選挙では5期目を狙っていた。

今年に入ってアムネスティ・インターナショナルとヒューマン・ライツ・ウォッチは、ジャメ政権が野党支持者を摘発するとともに、独立系の3つのラジオ局を閉鎖したと非難する共同声明を出していた。

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