ソマリア首都で連続爆発、10人死亡 シャバブが犯行声明

ソマリアの首都モガディシュで爆弾が爆発した

2017.01.25 Wed posted at 18:52 JST

モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオ市内にあるホテルの前で25日、爆発が2回相次ぎ、少なくとも10人が死亡し、30人が負傷した。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」が犯行声明を出した。

ソマリア警察の幹部がCNNに語ったところによると、犯行グループは爆弾を仕掛けたトラックをホテルの前で爆発させた後、建物に攻め込んだ。

ホテルは国会議事堂に近く、議員や政府職員らがよく利用しているという。

約15分後に2回目の爆発が起きた。1回目の爆発が原因とみられ、その後も銃撃音が続いた。

現場近くにある病院の看護師長によると、重傷を負った患者も多く、死者の数はさらに増える恐れがある。

シャバブはイスラム原理主義国家の樹立を主張し、政府や軍を狙ったテロを繰り返している。

ソマリアは世界最貧国のひとつで、1991年に独裁政権が倒れた後、内戦状態に陥った。力の空白に乗じ、勢力を競い合う部族指導者やシャバブのような武装組織が勢力を伸ばしてきた。

シャバブに対しては近年、アフリカ連合(AU)の平和維持部隊などによる撃退が進んでいる。しかしモガディシオでは依然としてテロが続発し、最近では昨年12月に車爆弾で20人が死亡した。

ソマリア首都で爆発、シャバブが犯行声明

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