米南部で竜巻、19人死亡 カリフォルニアも嵐で死者

竜巻で損傷した家の中に閉じ込められた犬を救出する消防士

2017.01.24 Tue posted at 20:11 JST

(CNN) 米南部の広い範囲でこのほど相次ぎ発生した竜巻による死者は、19人に上ることが24日までに分かった。カリフォルニア州も強い風雨に見舞われ、3人が死亡した。

CNNの調べによると21日から22日にかけ、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、サウスカロライナの各州で少なくとも計41件の竜巻が発生した。死者数は、昨年1年間に全米の竜巻で死亡した合計17人を上回った。

ジョージア州の死者は計15人に上り、ディール知事は州内16の郡に非常事態宣言を出した。

4人の死亡が確認された同州ドウアティ郡は、今月初めにも激しい嵐で被害を受けたばかり。連邦当局による救援の遅れに対し、住民の代表者が抗議の声を上げている。

約60軒のトレーラーハウスが集まる州内のトレーラーパークでは7人が死亡し、23日の時点で5人が行方不明のままだ。パークの住民は「女の子が飛ばされ、溝にたたき落とされたのが見えた。その直後にトレーラーが舞い上がり、男の子と母親の上に落ちてきた」と、悲惨な光景を振り返った。

南部一帯に竜巻をもたらした低気圧は北東部へ移動した

ミシシッピ州フォレスト郡では21日、風速60~73メートルの竜巻が観測され、4人が死亡、50人以上が負傷した。同州のブライアント知事も非常事態を宣言している。

南部一帯に竜巻をもたらした低気圧は北東部へ移動した。気象当局は、ニューヨーク近郊などで23日から24日にかけ、局地的な突風や豪雨、積雪の恐れがあると警戒を呼び掛けた。東海岸では23日、航空機や電車の遅れが相次いだ。

西海岸のカリフォルニア州でも豪雨と強風による被害が相次ぎ、ブラウン知事が23日深夜、ロサンゼルスやサンディエゴ、サンフランシスコなどの都市を含む州内50の郡について非常事態を宣言した。海岸や川沿いで流されたり、倒木に家を直撃されたりして死者、行方不明者が出ている。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。