住宅購入が難しい都市、1位は香港 7年連続

住宅購入が最も難しい都市のランキングは香港が1位に

2017.01.24 Tue posted at 14:01 JST

(CNN) 世界の主要都市の中で特に住宅に手が届きにくい都市は香港、シドニー(オーストラリア)、バンクーバー(カナダ)の3都市――。調査会社デモグラフィアが23日にまとめた2017年版の国際住宅価格調査でそんなランキングを発表した。

香港は同調査が始まって以来、7年連続でトップに立った。賃料は専有面積9平方メートルに満たない賃貸物件で385米ドル(約4万3000円)もする。

同調査では住宅価格の中間値を世帯の年間総所得の中間値で割って購入しやすさを判定している。例えば英ロンドンの場合、住宅価格の中間値44万ポンドは世帯の年間総所得の中間値5万1800ポンドの8.5倍になる。

対象としたのはオーストラリア、カナダ、香港、アイルランド、日本、ニュージーランド、シンガポール、英国、米国の9カ国・地域の406都市で、2016年7~9月期の統計をもとにした。

豪シドニーが2位に

首位の香港の住宅価格は世帯所得の18.1倍。それでも前年の19倍よりは低下した。2位のシドニーは12.2倍、3位のバンクーバーは11.8倍だった。

次いでサンノゼ(米)の9.6倍、ホノルル(米)の9.4倍、ボーンマス・アンド・ドーセット(英)の8.9倍などがランク入り。米ロサンゼルスの住宅価格はわずか12カ月で、世帯収入14カ月分に相当する値上がりを記録した。

国別では香港の18.1倍に次いで2位のニュージーランドが5.9倍、3位はオーストラリアの5.5倍だった。

一方、住宅価格が手頃な国のランキングは米国を筆頭に、日本は4.1倍で2位、英国は4.5倍で3位だった。住宅価格が最も手頃な都市は米ウィスコンシン州ラーシンで指数は1.8倍だった。

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