米国製の「カラシニコフ銃」、2月に発売 同ブランドで初

12口径の散弾銃「KS−12」が発売される。写真のモデルと近いものになる見通し

2017.01.22 Sun posted at 16:29 JST

ラスベガス(CNNMoney) 米国企業「カラシニコフUSA」は22日までに、今年2月に半自動式の12口径の散弾銃「KS−12」の販売を開始すると発表した。カラシニコフのブランド名の米国製の銃の販売は初めてとしている。

同社のブライアン・スキナー最高経営責任者(CEO)はCNNMoneyの取材に、米フロリダ州ポンパノビーチにある新工場で生産されるKS−12の販売価格は少なくとも750ドル(約8万6250円)になると指摘。ただ、製造コストを踏まえながら最終価格を決めると述べた。

同社は今年後半には半自動式の9ミリ口径の短銃を売り出す計画。このモデルのカービン銃タイプの販売も予定している。さらに、年内にはカラシニコフの代名詞とも言える自動小銃AK−47に相当する「KR−103」も登場させる見通し。

米国製の「KR−103」も登場する見通し。写真のモデルと近いものになるとみられる

カラシニコフUSAは当初、ロシア・モスクワにある親会社が米国の輸入窓口企業として設立した。ただ、オバマ前大統領がウクライナ危機に絡んでロシアに経済制裁を科した2014年に親会社との関係を切断していた。

同社はその後、ロシアからの輸入が途絶えたため、製品の自力生産を決め、フロリダ州に工場を新設していた。米国製の銃販売は当初、15年内に計画していたが、米国製品にする工程上で問題が生じ、製造が遅れていたという。

旧ソ連時代に開発されたAK−47は世界で最も流通しているとされる攻撃用ライフル銃で、ロシア、中国、イラクやアフガニスタン各国軍が採用している他、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やイスラム武装勢力「タリバーン」なども使っている。模造品は米国を含め世界各地で製造されている。

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