ローマ(CNN) イタリア中部で18日、強い地震が連続して発生し、首都ローマでは地下鉄や学校で人々が避難する騒ぎとなった。
米地質調査所(USGS)によれば、最初の地震はマグニチュード(M)5.3で、震源は昨年8月の地震で大きな被害を受けたアマトリーチェの西北西約7キロだった。
震源から南西に90キロ離れたローマでも強い揺れが感じられ、驚いた多くの人々が建物から避難した。
USGSによれば、最大でM5.7の余震が少なくとも9回起きている。すべて震源は地下10キロ以下の浅い場所だという。
死者や大きな被害の情報は今のところないが、消防当局によれば大雪のために被害状況は十分につかめていないという。
ローマの災害対策当局には、住民からの電話が相次いでいるという。
当局は市内の建物のひび割れなどの被害の調査を開始した。ローマには古代の建築物も多く、地震の影響を受けやすい。
ベルリンを訪問中のイタリアのジェンティローニ首相は「わが国にとって困難な日」になったと述べる一方、被害者の報告はないとした。
イタリアの消防庁はツイッターで、約850人の消防士が対応に当たっているが、救助要請は1件も出ていないと述べた。
国立地球物理学・火山学研究所の地震学者であるコンチェッタ・ノストロ氏は「(地震に)関連するすべての地方は大雪に見舞われており、いつ止むかもわからない。調査チームがこうした地域に向かおうにも現時点では雪に阻まれている」と語った。
イタリアは地下でアフリカプレートとユーラシアプレートがぶつかり合っており、地中海沿岸で最も地震が起きやすい国だ。