トランプ氏の「秘密情報収集」疑惑、プーチン大統領が一蹴

プーチン大統領(右)はトランプ氏の情報を集めていたとする見方を一蹴した

2017.01.18 Wed posted at 17:07 JST

(CNN) ロシアのプーチン大統領は17日、記者会見で、同国政府がトランプ次期米大統領の秘密情報を集めていたとされる疑惑に言及し、「偽情報だ」「くだらない」と一蹴(いっしゅう)した。

米情報当局高官らは最近、トランプ氏やオバマ大統領に文書を提出し、ロシアがトランプ氏にとって不名誉な情報を収集している可能性があると警告を行った。CNNは先週、このニュースを最初に伝えたが、文書の具体的な内容については報道を差し控えていた。ネットメディアの米バズフィードは未確認のまま内容を公開している。

プーチン氏はモルドバ大統領との共同記者会見の中で、この文書に含まれる内容の一部を知っていると明言。CNNが伝えていなかったわいせつな未確認情報にも言及した。

トランプ氏が2013年、ミス・ユニバース大会の主催者としてモスクワを訪れた際、同市内のホテルで売春婦といたビデオ映像をロシアが持っている、といった情報だ。

プーチン氏はこれについて「明らかな偽情報」と断言。トランプ氏は当時、政治とかかわりのない実業家にすぎなかったと指摘し、「我が国の情報機関が米国の富豪を一人残らず追跡していると思うか。そんなはずはない。全くナンセンスだ」と反論した。

また、売春は深刻な社会問題だとしたうえで、「次期大統領をおとしめる情報をでっち上げ、それを政争の具にする者は売春婦より悪い」と非難した。

トランプ氏本人とは会ったことがないとも強調し、同氏を「批判する根拠も、擁護する根拠もない」と語った。

トランプ氏自身も先週の記者会見で、文書についての報道を「偽ニュース」と呼んで強く非難していた。

「秘密情報収集」の疑惑を一蹴

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