米次期政権のNSC幹部候補、指名を辞退 盗用問題で

モニカ・クローリー氏

2017.01.17 Tue posted at 11:21 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米国のトランプ次期政権の国家安全保障会議(NSC)幹部に指名されていたモニカ・クローリー氏が指名辞退を決めたことが17日までにわかった。CNNが確認した。

クローリー氏は保守系の著作やテレビ番組の司会などで知られる。次期政権でNSCの戦略広報部門を率いるポストに指名された後、過去の著書などに大量の盗用が見つかっていた。

辞退の意向は米紙ワシントン・タイムズが最初に報じ、政権移行チームのメンバーがCNNに確認した。

クローリー氏は同紙への談話で「熟考の末、次期政権のポストには就かず、ニューヨークにとどまってほかの機会を追求することを決めた」と表明。「トランプ次期大統領のチームに加わるよう指名を受けたことには深く感謝し、今後もトランプ氏と、米国再生へ向けた同氏の政策を心から支援する」と述べた。

著書や博士論文で多数の盗用が見つかっていた

クローリー氏は2012年に出版した著書でニュース記事などを50件以上盗用していたことが、CNNの調査報道チーム「Kファイル」の調べで判明した。出版元のハーパーコリンズはこの報道を受けて同書を回収した。

Kファイルはまた、クローリー氏が2000年に米コロンビア大学で提出した博士論文にも数千語の盗用部分があことを突き止めた。さらに同氏が執筆したワシントン・タイムズのコラム7件にも盗用が見つかっていた。

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