600年前の仏像、貯水池の水位低下で発見 人気スポットに 中国

600年前の仏像が姿を現した

2017.01.17 Tue posted at 09:49 JST

北京(CNN) 中国東部の江西省で貯水池に水没していた600年前の仏像が姿を現し、新たな観光スポットとして人気を集めている。

国営新華社通信によると、水力発電設備の改修工事のため貯水池の水位を10メートルほど低下させたところ、地元の住民が先月、仏像の頭部を発見した。仏像の発見は吉兆と見なされ、大勢の住民や観光客が訪れているという。

仏像は岩壁に彫られていて、高さは約3.8メートル。考古学の専門家は、明王朝時代(1368~1644年)の初期か、元朝期に建立されたと推定している。水中からは寺院の土台跡も見つかった。地元の記録には、貯水池の場所に古代都市の遺跡があったことが記されているという。

現在、考古学調査団が水中調査を行って古代都市と仏像について詳しく調べ、保全計画を立てている。

専門家による調査が行われている

仏像は保存状態が極めて良く、水中にあったことから風化や酸化を免れたと思われる。

地元当局者によれば、もともと2つの川が合流する地点の急流を鎮める守り神として建立されたものだという。

中国では1960年代の文化革命で多くの文化遺産が破壊され、この仏像も1960年に貯水池が建設された時に水没した。当時の自治体に文化財保護の認識はなかった。

水の中から600年前の仏像 中国

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