(CNN) 米フロリダ州の病院から出生直後に連れ去られ、サウスカロライナ州で18年ぶりに発見されたカミヤ・モブリーさんが14日、実の両親と対面した。
カミヤさんの実母シャナラ・モブリーさんと実父のクレイグ・エイケンさんがサウスカロライナ州の警察署に出向いて対面を果たした。
エイケンさんは地元テレビ局とのインタビューで「素晴らしい対面だった」「言葉では言い表せない気持ちだ」と語った。
これに先立ち、カミヤさんは13日、母親だと信じ込んでいたグロリア・ウィリアムズ容疑者(51)と州内の刑事施設で面会した。同容疑者は誘拐などの容疑で収監されている。
ウィリアムズ容疑者がスクリーン越しにカミヤさんにキスを投げ、カミヤさんは「ママ、愛してる」と涙ながらに声を掛けたという。
施設の前では14日、ウィリアムズ容疑者に応援のメッセージを伝えにきたという長年の友人がCNNとのインタビューに応じ、同容疑者とカミヤさんは「いつも一緒で親友同士のようだった」と語った。
この友人によれば、同容疑者はソーシャルワーカーの仕事をしながらカミヤさんを何不自由なく育てた。本人を知る人なら「そんなことをする人とは思えないはず」だという。
シャナラさんは15歳で妊娠し、16歳でカミヤさんを産んだ。当時19歳だったエイケンさんは、未成年者と性行為をした罪で収監されていた。
カミヤさんが連れ去られた事件と涙に暮れるシャナラさんの姿は当時、全米で報道され、大がかりな捜査が実施された。事件をめぐる訴訟で、病院はシャナラさんに150万ドルの和解金を支払った。
18年前に連れ去りの女性、実の両親と対面