北朝鮮、ICBM「いつでも発射可」 米は「深刻な脅威」

北朝鮮の外務省報道官が大陸間弾道ミサイルをいつでも発射できると発言した

2017.01.10 Tue posted at 12:29 JST

(CNN) 北朝鮮の外務省報道官が大陸間弾道ミサイル(ICBM)はいつでも発射できると発言したことを受け、朝鮮半島情勢を巡る緊張が改めて高まっている。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は年頭の演説で、米本土に核兵器を到達させる能力を備えたICBMの発射実験を近いうちに実施すると表明。北朝鮮外務省報道官は8日の声明で、北朝鮮によるミサイル計画進展の全責任は米国にあると主張した。

米国のカーター国防長官は8日、北朝鮮のICBMを「深刻な脅威」と位置付け、米国や同盟国を狙ったミサイルは米国がすべて撃ち落とすと言明した。

中国と韓国も9日、北朝鮮のミサイル計画を非難。韓国国防相報道官は「もし北朝鮮が我々の警告を無視してICBMを発射すれば、国際社会からの制裁および圧力は一層強まる」と牽制(けんせい)した。

しかしこれまでの制裁では、北朝鮮による核開発を阻止することはできていない。

北朝鮮外務省報道官の8日の声明ではこうした制裁について、オバマ政権の政策が継承されると思う米当局者は「ごみ同然」と一蹴、「(北朝鮮との)取引を望む者は誰であれ、新たな考え方を身に着けた方がいい」と述べている。

トランプ米次期大統領はツイッターへの投稿で、「北朝鮮が米本土に到達できる核兵器開発の最終段階にあると発言した。あり得ない!」と書き込んだ。

トランプ氏の顧問、ケリーアン・コンウェー氏はニュース番組の中で、トランプ政権の北朝鮮核問題への対応について質問され、「(トランプ氏は)まだそれについて公には発言していない。就任前に発言することはない」と語った。

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