ロンドン(CNN) 英ロンドンの地下鉄が8日夜から9日にかけ、労働組合の24時間ストライキでまひ状態に陥り、通勤客数百万人が影響を受けた。
週明けの9日朝には、多くの市民が徒歩で職場に向かう羽目になった。
市内の地下鉄駅は全て同日午前いっぱい閉鎖された。カーン市長は、このほかの業務に当たる人員も通常の67%にとどまっていると述べた。組合によると、「列車自体は運行するが駅に止まらない」というケースも多かった。
ロンドン交通局は臨時バス150本を出して対応したが、多くのバスが満員で停留所を通過する事態となった。
組合側は、地下鉄の全面自動化に向けた人員削減やチケット売り場の閉鎖計画に抗議している。交渉はジョンソン前市長の時代に始まった。8日午後6時までぎりぎりの駆け引きが続いたが、ストを回避することはできなかった。
通勤客らはソーシャルメディアに、職場への長い道のりを示す写真などを投稿した。
組合の報道担当者がCNNに語ったところによると、組合幹部らは今週中に会合を開き、今後の行動計画を決める見通し。できれば週末までに当局との交渉を再開したいとの姿勢を示している。