機長が操縦室で意識失う、酒酔いの疑いで逮捕 カナダ

サンウイング機のパイロットが逮捕された

2017.01.03 Tue posted at 13:44 JST

ロンドン(CNN) カナダの警察当局は3日までに、アルバータ州カルガリーの空港で、ボーイング737型旅客機の操縦室内で意識を失ったとされる機長について、酒に酔っていた疑いで逮捕したと明らかにした。

カルガリー警察のポール・ステイシー報道官によると、逮捕の2時間後、機長の血中アルコール濃度は規定の3倍以上だったという。

カルガリー警察によると、カナダの格安航空会社サンウイングの37歳の機長が12月31日、操縦室内で奇妙な行動を取った後に意識を失ったという。同機は乗客99人と乗務員6人を乗せ、カナダのレジャイナに寄った後、カナダ・ウィニペグとメキシコのカンクンに向かう予定だった。

機長はスロバキア人で、カナダには就労ビザで滞在していた。機長は酒に酔った状態で旅客機を操縦した罪に問われている。

ステイシー氏は、「危うく大惨事になるところだったが、このような大手航空会社のパイロットが今回のような酒に酔った状態で離陸する可能性は極めて低い。多くのチェック・アンド・バランスの仕組みがあるからだ。他の乗務員や搭乗口の係員もおり、彼らは全員、安全を守るためにいる」と指摘した。

今回も搭乗口の係員が機長の異変に気付いて副操縦士に知らせ、副操縦士が操縦席で気を失っている機長を発見したという。

サンウイングは、機長の失態を謝罪するとともに、今回の「極めて遺憾な事件」に適切に対処した他の乗務員を称賛した。

同便は、時間に遅れながらも、別のパイロットにより出発した。

操縦士を飲酒の容疑で逮捕 カナダ

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