プーチン氏、新年のあいさつでオバマ米大統領に言及せず

プーチン氏は新年のあいさつでオバマ米大統領には言及しなかった

2017.01.01 Sun posted at 12:29 JST

(CNN) ロシアのプーチン大統領は1日までに、外国の首脳らに向けた新年のあいさつの声明を発表し、オバマ米大統領ではなくドナルド・トランプ次期米大統領にお祝いのメッセージを送った。ただ、プーチン氏はこれより先に発表した別の声明で、オバマ氏やその家族、米国民に向けて季節のあいさつを送っていた。

新年の声明は毎年恒例となっているもので、クレムリン(ロシア大統領府)が先月30日に発表した。プーチン氏はこの中で、トランプ氏が1月20日に大統領に就任した後の米ロ関係について、両国が「建設的かつ現実的な方法で行動することにより、さまざまな分野で両国の協力の仕組みを修復するための真の手続きを踏み、国際舞台における両国のやり取りを全く新しい水準に引き上げることが可能になるよう」望むと述べた。

米ロ関係が現代世界の安定と安全保障を確保するうえで重要な要素となっていることは、両国が近年直面してきた世界的・地域的な主要課題から明らかだと指摘した。

プーチン氏が新年のあいさつで言及した各国首脳は、英国のエリザベス女王やメイ首相をはじめ、トルコのエルドアン大統領、中国の習近平(シーチンピン)国家主席、フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相、イスラエルのネタニヤフ首相ら。

ブッシュ前米大統領やサルコジ前仏大統領、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王、国連の潘基文(パンギムン)事務総長らにも言及していたが、オバマ大統領の名前は出なかった。

プーチン氏は12月30日、これに先立ち、ロシア政府は米国の制裁に対抗して米外交官35人を追放するつもりはないと表明していた。トランプ氏は短文投稿サイトのツイッターでこれに反応。米国に報復制裁を科すのを見送ったのは「非常に賢明」だとして、プーチン氏を称賛していた。

オバマ政権は米国の対ロ制裁について、ロシアが去年の大統領選に介入したとされる問題への対抗措置だと指摘していた。

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