(CNN) クリスマス翌日のセールが恒例となっている26日、全米10カ所以上のショッピングモールで若者たちの乱闘騒ぎが続発した。
若者が警察に拘束されたり、モールが予定より早く閉店したりしたケースも報告されている。乱闘の原因は不明だが、一部の騒ぎはソーシャルメディアでの呼び掛けが発端になっていたことが分かった。
コロラド州オーロラの警察によると、同市内のモールでは、けんかを予告したソーシャルメディアへの投稿を見て約100人がフードコートに集合した。乱闘はモール全体から映画館、近くの駐車場まで広がり、モールは昼過ぎに閉店に追い込まれた。
警察によると、最終的には約500人が騒ぎにかかわったとみられる。未成年者5人が拘束されたが、武器は押収されていない。駐車場で襲われた1人が負傷して病院へ運ばれた。
イリノイ州オーロラのモールでも大規模な乱闘が起き、13~17歳の8人が拘束された。買い物客が退避し、モールは閉鎖されたが、負傷者の報告は入っていない。
テネシー州メンフィス市内では2カ所のモールで騒ぎが相次ぎ、計7人が拘束された。どちらのモールも閉店時間を早めたという。
同州チャタヌーガのモールでは、銃声のような音が響いて買い物客が出口に殺到した。駆けつけた警察の調べによると、万引きグループが犯行をごまかすために使った花火の音だったと判明した。
ノースカロライナ、ニュージャージー、テキサス、オハイオの各州でも、モールで銃声が聞こえたとの通報を受けて警察が出動したが、発砲の形跡は見つからなかった。乱闘で椅子などが倒れた音が響き、買い物客らが銃撃と勘違いしたとみられる。
テキサス州フォートワースの警察報道官は地元テレビ局とのインタビューで、「全米各地のモールで銃乱射事件が続発しているうえに、買い物客で混雑するクリスマス翌日ということもあり、大至急出動した」と強調した。
オハイオ州ビーチウッドの騒ぎでは少年1人が拘束され、地元警察が催涙スプレーを使って乱闘グループを排除した。警察は、ソーシャルメディア上で呼び掛けがあったとの見方を示した。
全米各地のモールで乱闘騒ぎ