米国で最も危険なスパイ<2> 2人のアナ

アナ・モンテス受刑者

2017.01.04 Wed posted at 17:00 JST

(CNN) アナ・モンテス受刑者は1957年、ドイツの米陸軍基地で、米自治領プエルトリコ出身の両親の元に生まれた。冷戦時代としてはごく平凡な生育環境で、4人きょうだいの長女だった。軍医だった父親は高校進学までに退役し、一家は米メリーランド州タウソンに移り住んだ。

米バージニア大学に進学した後、77年から1年間スペインに留学。そこでプエルトリコ出身の学生アナ・コロン氏と出会う。

ルーツを共にする2人のアナはすぐに友人になった。現在ワシントンで小学校教師を務めるコロン氏は「私には政治的な意識は一切なかった」と振り返る。

だが当時20歳だったモンテス受刑者は対照的だった。中南米諸国の政府を影で操って不正を行ったとして、米国に対し強い反感を示していたという。

留学が終わりを迎えても2人は手紙でやりとりを続けた。

次回「米国で最も危険なスパイ<3> キューバのスパイへ」は1月5日公開

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