第2次大戦の1.8トンの不発弾、処理作業で5万人避難 独

不発弾処理のため、住民5万人が避難した

2016.12.27 Tue posted at 14:12 JST

(CNN) ドイツ南部アウクスブルクで第2次世界大戦中に投下された1.8トンの不発弾が見つかり、処理作業のため住民5万人以上が一時避難した。

不発弾は先週、地下駐車場の建設工事現場で発見された。大戦中に英軍が投下した爆弾と確認された。

25日に行われた処理作業に当たり、現場から半径1.5キロ余りの地域に避難の指示が出た。3万2000世帯、5万4000人の住民が当日午前10時までに退去し、近くの学校や体育館に設けられた避難所でクリスマスを過ごした。

ドイツ南部アウクスブルクで見つかった不発弾の横に立つ処理班のメンバー

市当局は午後7時、フェイスブックで処理作業が無事完了したと発表した。市長が現場を訪れ、クリスマスを返上した作業員らに感謝する場面の写真が公開された。市長はツイッターで、作業員らを「英雄」とたたえた。

ドイツでは24日夜のクリスマス・イブを家族で祝うのが伝統になっている。不発弾は危険が差し迫った状態ではないとの判断から、イブの行事が終わるのを待って処理することになった。

欧州では戦後70年以上が過ぎた今でも不発弾が度々発見されている。2014年にはドイツ西部でブルドーザーが不発弾に触れ、1人が死亡した。昨年8月にはロンドンの工事現場で250キロの不発弾が見つかり、深夜に住民らが避難する騒ぎがあった。

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