ナイジェリア軍、過激派ボコ・ハラムの「最後の拠点」制圧

ボコ・ハラムがサンビサ森林地帯に築いていた拠点が制圧された

2016.12.25 Sun posted at 17:24 JST

(CNN) アフリカ西部ナイジェリアのブハリ大統領は24日、同国北東部ボルノ州の軍事作戦でイスラム過激派「ボコ・ハラム」がサンビサ森林地帯に築いていた主要拠点の野営地を制圧したと発表した。

軍部隊の掃討作戦は23日未明に実施。同大統領はフェイスブックで、攻略した「キャンプ・ゼロ」はボコ・ハラムの最後の拠点と強調し、同組織戦闘員が隠れ潜む場所はもはやないと述べた。

キャンプ・ゼロの攻略はボコ・ハラム掃討作戦の最終段階での成果であるとも強調した。ナイジェリア軍当局者はCNNに、サンビサ森林地帯や周辺地域での掃討作戦は今後も続くと述べた。

多くの女子学生がボコ・ハラムによって拉致されている

ボコ・ハラムは2014年4月、ボルノ州チボックの全寮制の学校を襲い、推定で276人の女子生徒を拉致していたが、依然解放されていない生徒の一部は同森林地帯近辺で拘束されているともみられる。

拉致された生徒のうち最多で57人が14年に脱走に成功。別の1人は今年5月に発見されていた。ボコ・ハラムは同10月、女子生徒21人を当局に引き渡してもいた。同組織が拉致した少女や女性を大量に解放するのは初めてだった。ただ、女子生徒ら200人以下の消息は依然わかっていない。

欧米流の教育を否定するボコ・ハラムは、イスラム教預言者ムハンマドの代理人を意味するカリフを頂点とする国家樹立を目指し、ナイジェリアなどでテロ活動を長年続けている。国連は今月、この紛争の影響で同国北東部の住民850万人が緊急な人道支援が必要な状況に追い込まれているとする報告書を公表していた。

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