クリントン氏、史上最も得票した敗戦候補に 290万リード

2016.12.22 Thu posted at 11:26 JST

(CNN) 今年11月に本選が行われた米大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントン前国務長官が落選した候補としては米史上最も多くの票を集めていたことが22日までに分かった。

最終的な集計結果によれば、クリントン氏の得票数は6584万4954票で得票率は48.2%。共和党のドナルド・トランプ氏の6297万9879票(同46.1%)を約290万票上回った。

大統領選のデータを分析するサイト「USエレクションズ・アトラス」によれば、得票率で当選者を2.1パーセントポイント上回ったという記録は、落選した大統領候補の中では歴代3位だ。

1位は1824年選挙でジョン・クインシー・アダムズに負けたアンドルー・ジャクソンで、得票率では10%以上勝っていた。2位は1876年選挙でラザフォード・ヘイズに負けたサミュエル・ティルデンで、3%以上多く得票していた。

クリントン氏は2012年選挙でのオバマ大統領の得票数を39万票弱上回ったことも明らかになった。だが重要な激戦州で僅差で負けたため、選挙人の数ではオバマ氏が100人以上も多いという結果となった。

トランプ氏は「地滑り的勝利」との見方を示していた

トランプ氏は、激戦州とされ、12年選挙ではオバマ氏が押さえたウィスコンシン、ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、フロリダの各州で勝利したことで過半数を上回る選挙人を獲得することができた。

しかし、過去の記録と比較するとトランプ氏の主張する「地滑り的大勝利」は実態に即しておらず歴史的な辛勝だったといえそうだ。

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