不明マレーシア機 豪当局が別海域の捜索提案

専門家からは捜索範囲の拡大の提案が出た

2016.12.20 Tue posted at 16:54 JST

(CNN) 2014年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便の機体について、オーストラリア運輸安全局(ATSB)は20日、現在捜索している海域には沈んでいない可能性が非常に高いとの見方を示し、別の範囲を捜すべきだとする報告書を発表した。

この報告は11月2~4日にオーストラリアの首都キャンベラで開かれた関係国や専門家らの会合を基にまとめられた。

新たな分析結果に基づき、現在設定されている12万平方キロの範囲に機体がない確率は95%に上ると推定。その北東方向に広がる約2万5000平方キロの海域まで、捜索を広げることを提案している。

この海域は、新たに見つかった残骸の分析や飛行のシミュレーション、人工衛星との最後の通信記録から絞り込んだという。

会合では、機体が最後の瞬間、旋回しながら猛スピードで海に突っ込んだとの分析結果も発表されていた。

一方、オーストラリアのチェスター・インフラ運輸相は、現在の海域の捜索がまもなく完了すると強調。新たに具体的な場所を示す証拠がない限り、範囲は拡大しないとの立場を示した。

不明機のものとみられる破片の報告は、これまでにアフリカ沿岸部などから20件以上寄せられたものの、機体の大部分はまだ見つかっていない。現在の捜索は来年1月か2月に12万平方キロ全域を捜し終えた時点で完了することになっているが、乗客の家族らは継続を求めている。

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