クリスマス市にトラック突入、9人死亡 独ベルリン

人でにぎわうクリスマス市にトラックが猛スピードで突っ込んだ

2016.12.20 Tue posted at 09:39 JST

ベルリン(CNN) ドイツの首都ベルリンの中心部で19日夜、クリスマス市にトラックが突入し、9人が死亡、少なくとも50人が負傷した。事情に詳しい独情報当局者によると、当局はテロとして捜査している。

警察の報道官は、トラックの運転手が逮捕されたと発表した。トラックにはポーランドのナンバープレートが付いていた。

警察によると、トラックは多くの人でにぎわっていた歩道に突っ込み、同乗していた人物が即死した。現場は逃げ惑う買い物客らで騒然となった。

現場に居合わせた女性はCNNに、トラックは時速65キロ前後のスピードを保ったまま歩行者用の区域を走り抜けたと話し、「事故とは思えない」と語った。

数カ月前にベルリンに引っ越してきたばかりだという米国人女性も、「だれもがテロだと思ったはず」と指摘した。

地元紙の幹部は、停止したトラックの下敷きになっている人が見えたと話している。

路上になぎ倒されたクリスマスツリー

クリスマス市にはこの時期、買い物客が集中することから、独当局は周囲の安全に懸念を示していた。

米国務省は先月、クリスマス前後は欧州全体でテロの危険性が高まるとして警戒を呼び掛けていた。

独大衆紙ビルトのライヒェルト編集長は、今年7月に仏南部ニースで花火の見物客にトラックが突っ込んだテロ事件との共通点を指摘している。

シュタインマイヤー外相は声明で「深い衝撃」を受けたと述べ、遺族らに弔意を表した。

米ホワイトハウスは「テロ攻撃とみられる行為を強く非難する」との声明を出した。

クリスマス市にトラック突っ込む、ベルリン

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