「組分け帽子」にそっくり? 新種のクモ、ハリポタから命名

「組分け帽子」にそっくり?

2016.12.15 Thu posted at 09:21 JST

(CNN) インドの科学者らが発見した新種のクモに、人気ファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズにちなんだ名前が付けられて注目を集めている。

シリーズの舞台、ホグワーツ魔法魔術学校で新入生が入る寮を振り分ける「組分け帽子」。クモは三角形の体がこの帽子に似ている。

そこで「トガリオニグモ属」という分類を示す「Eriovixia」に、帽子のもともとの持ち主だったホグワーツ創設者の1人で、主人公ハリー・ポッターが振り分けられた寮の名前にもなっているグリフィンドールから名を借りて「gryffindori」と続けた学名が決まったという。

シリーズの作者、J・K・ローリングさんはこれを受け、「本当に光栄です!」とツイートした。

インドのクモ研究専門誌IJAには、名前の紹介とともに「小型でなぞめいた夜行性のクモで、日中は枯れ葉の中に紛れている」という説明が掲載された。

一方、オーストラリア・メルボルン大学の進化生物学者、マーク・エルガー教授はCNNとのインタビューで「体長はおそらく小指のつめの半分ほど。保護色で葉の色に同化するということは、昼行性か日中に狩りを行うのではないか。夜行性なら保護色の必要はない」と語った。

クモや昆虫などの生物にもっと関心を持ってほしいという科学者らの思惑通り、ツイッターでは「クモの名前になるなんて、ハリーポッター・シリーズはやっぱりすごい」「ペットに一匹ほしい」と話題になっている。

シリーズ第2巻「ハリー・ポッターと秘密の部屋」には「アラゴグ」という巨大グモが登場するが、次は「組分け帽子」グモの時代が到来したようだ。

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