ISIS幹部3人、米空爆で死亡 パリ同時テロ関与も

国防総省が空爆によるISIS幹部3人の殺害を発表した

2016.12.14 Wed posted at 11:11 JST

(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が首都と称するシリア北部ラッカで先週、米軍主導の有志連合による空爆でISISの幹部3人が死亡したことが分かった。米国防総省が13日に発表した。

国防総省のクック報道官によると、3人のうち2人は昨年11月のパリ同時多発テロに直接関与していた。

1人はベルギー人の母とコートジボワール人の父を持つ27歳の男。ベルギーで過激思想に感化され、3年前にシリアへ渡っていた。

もう1人はフランス人で、仏国内の過激派組織からISISに加わり、欧米への攻撃を専門とする部隊の指揮を執っていたとされる。

3人目のワリド・ハマム幹部はフランスからレバノンを経てギリシャのアテネへ渡り、昨年1月にベルギー東部ベルビエで摘発された自爆テロ未遂の計画に加わっていた。ベルギーでの裁判で被告不在のまま禁錮5年の有罪判決を言い渡されたが、ギリシャ捜査当局の目を逃れてシリアへ移動していた。

死亡した幹部のうち2人はパリ同時テロに関与していたとされる

ベルギーのテロ未遂計画を主導したモロッコ系ベルギー人のアブデルハミド・アバウド容疑者はパリ同時テロの首謀者と断定され、数日後に仏当局がパリ近郊で実行した突入作戦で死亡した。

国防総省によると、ラッカで死亡した3人は欧米に対するテロを計画していたという。同省は、有志連合がこの1カ月で対外テロを計画していたISIS幹部計5人を殺害したとして、空爆の成果を強調した。

米軍は最近、ラッカ奪還作戦で現地の部隊を訓練、支援するためとして、200人の増派を発表している。

米軍、ISIS幹部3人を殺害

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