イスタンブール爆発、クルド系組織が犯行声明 死者38人に

イスタンブールでの連続爆発について、クルド系組織が犯行声明を出した

2016.12.12 Mon posted at 11:27 JST

イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールのサッカー場近くで発生した連続爆発について、少数民族クルド系の組織が犯行声明を出した。爆発による死者は少なくとも38人に上っている。

犯行声明を出したのは、クルド人の非合法武装組織「クルディスタン労働者党(PKK)」から分派した「クルド解放のタカ(TAK)」と名乗る組織。この攻撃でメンバー2人が死亡したと述べた。

TAKはPKKの正式な下部組織ではない。専門家らによると、PKKの大まかな指示には従っているが、個別の攻撃についてPKKの承認を求めてはいないとみられる。

ソイル内相が11日の記者会見で語ったところによると、死者のうち30人は警官だった。この事件に関連し、同日までに13人が逮捕されたという。

死者のうち30人はサッカー場の警備に当たっていた警官だったという

内相によると、サッカー場での試合が終わった10日午後11時ごろ、車に仕掛けられた爆弾が遠隔操作で爆発。その直後に近くの公園で1人が自爆した。

エルドアン大統領は病院で負傷者を見舞った後の記者会見で「38人の犠牲者と155人の負傷者がいる」と述べ、テロ撲滅に向けて戦い抜くと表明した。

クルトゥルムス副首相は、試合の観客が会場を出たタイミングで爆発が起きたと指摘。警備に当たっていた機動隊を狙った計画的な犯行との見方を示した。

専門家によると、車爆弾には少なくとも300~400キロの爆発物が使われたとみられる。車は原形をとどめないほど完全に破壊されたという。

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