米国生まれのパンダ、中国で苦難 言葉通じず「偏食」も

双子のパンダはアトランタで2013年に生まれた

2016.12.10 Sat posted at 15:45 JST

(CNN) 中国共産党の機関紙「人民日報」は10日までに、米ジョージア州アトランタの動物園で生まれ、今年11月3日に四川省成都にあるジャイアントパンダ繁殖研究所に移送された双子の2頭が中国での飼育環境に慣れず、担当者がしつけに苦労していると報じた。

米国産ビスケットを偏食し、飼育員による四川語での指図も無視しているという。

この2頭は3歳の「メイルン」と「メイファン」。同研究所の繁殖担当者は同紙に、最大の懸念は2頭が米国で慣れ親しんでいたビスケットへの執着と指摘。この偏食を変えるため、ビスケットに他の餌を混入させて与える努力を行っているという。

パンダは世界で約1800頭生息しているという

また、2頭は名前を呼ばれた時には反応するが、四川語による他の命令には見向きもしないという。

アトランタ動物園の広報責任者はCNNの取材に、これらの過度的な問題は通常のことで、いずれは新しい環境に順応すると指摘。同動物園は四川省への移送に伴うストレスなどを緩和させるため約170キロの竹と好物のビスケット約11キロもあわせて送ったという。

飼育員とパンダの意思疎通の手段は言葉だけではないとも主張。多数の手の合図への理解も訓練を重ねることで深まるとしている。

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