カリフォルニア州オークランド(CNN) 米カリフォルニア州オークランドにある倉庫のイベント会場で2日に起きた火災は、4日午後までに33人が遺体で発見された。これまでに捜索できたのは建物全体の約35%にとどまっているといい、犠牲者はさらに増える見通し。
当局は4日の記者会見で、犯罪捜査班を現場に派遣したことを明らかにした。
火災は2階建ての倉庫で2日に発生し、3日には消し止められたが、二次災害の危険があることから救助隊がすぐに建物内に入ることはできなかった。屋根は崩落し、一部は2階の床を突き抜けて1階の床の上に崩れ落ちていた。
消防署によると、現在はがれきを少しずつシャベルですくってはバケツに入れて運び出す作業を極めて慎重に進めているため、捜索を終えるまでにはまだ相当の時間がかかる見通し。
犠牲者の中には10代の若者も含まれるといい、当局は身元確認のため、家族に協力を求めている。一部については4日にも身元が判明する見通しだが、DNA鑑定や歯科診療記録を通じて全員の身元が特定できるまでには何週間もかかる可能性もある。
目撃者や関係者によると、出火当時、会場ではダンスパーティーが開かれていて、参加者が続々と到着していたところだった。倉庫内で暮らしながらイベントスペースの創作にかかわっていたアーティストなども20人以上いたという。
地元ではこの建物は「ゴーストシップ」と呼ばれ、楽器や家具、美術品などを配置した内装が施されていた。しかし市当局によれば、この建物は倉庫としての使用のみが許可され、住居とすることもイベント会場として使用することも認められていなかった。
3日にはオークランド市内の教会に40人以上が集まって追悼集会が行われた。
倉庫のイベントで火災、33人死亡 米加州